Arduino nano で I2C を使わず LCD 1602 を使う

例のイベント作品を作ってて、マイコンにも簡単なモニターが欲しいと思いました。
来年版は必要時に LCD で最低限の情報を表示できるようにしたい。

I2Cインターフェースの付いた LCD も入手容易と思いますが
手元にある LCD (1602) は I2C なし。
できるだけ追加部品を買わない方針なので、今回はこの I2C インターフェースが付いてない版を使いたいと思います。

まずは LCD の点灯。慣れてないので今回は Arduino nano を使って、文字を出す事を目標とします。

今回の LCD は ELEGOO の Arduino 入門キットに付いていたものなので、同キットの取説を参考に配線をしました。

端子は LCD 向かって左から VSS, VDD と電源があり次の V0 は抵抗を介して GND と繋ぎます。抵抗の大きさでコントラストが変わるようで、今回は 1.8kΩ を使いました。次の RS ピンで書き込むレジスタを選ぶようですが、nano の任意の GPIO に繋いでライブラリにおまかせ。次の RW で Read / Write を決めるようで LCD に表示するにはこのピンを GND に繋げば良いようです。次の E はイネーブルピンで、ここを LOW にすると命令が実行されるようですが、これも nano の任意の GPIO に繋いでライブラリにおまかせ。

ここから右に D0 ～ D3 がありますが、これらは今回使用したライブラリでは使わないようで D4～D7 の4本で英数字を表示します。

右端の A と K はバックライト用のようで A をアノードに、K をカソード（GND）に繋げば配線は終了。

今回の配線です

テストプログラム

#include <LiquidCrystal.h>

#define PIN_RS  3
#define PIN_E   4

#define PIN_D4  9
#define PIN_D5 10
#define PIN_D6 11
#define PIN_D7 12

LiquidCrystal lcd(PIN_RS, PIN_E, PIN_D4, PIN_D5, PIN_D6, PIN_D7);

void setup() {
  lcd.begin(16, 2);
  lcd.print("Donabe Gohan");
}
 
void loop() {
  char *str = "Donabe Gohan  ";
  for (int x = 15; x > 0; --x){
    lcd.setCursor(x, 1);
    lcd.print(str);
    delay(200);
  }

  for (int p = 0; p < 14; ++p){
    lcd.setCursor(0, 1);
    lcd.print(str + p);
    delay(200);
  }
}

一行目に固定の文字列
二行目には右から左に流れる文字列を表示できました。

このままでは配線も多いし不便。次の目標は ATtiny か PIC で表示、そのマイコンを I2C のスレーブに、別のマイコンをマスターにしてマスターのマイコンから I2C で LCD を表示。

勉強する事が多そうです。